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2050年型住宅研修10期生第2回~東京会場~を開催しました!

2050年型低炭素住宅とは?

エネルギー問題や温暖化対策、2050年に予想される日本の経済的な問題に対応し、エネルギー支出をゼロとする住宅です。また、住宅を長寿命化することにより住宅に対する支出を抑えることで生活を豊かにします。詳細はこちら


 

第2回目の研修では、『断熱』、『気密』、『防露』の大切さを学んだ第1回の内容をもとに、実際の施工ではどのようなことに注意していけばよいのかについて学んでいただきました。

 

研修内容

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『テーブルの上に置いてある無垢と床材として使われている無垢は、どっちが早く腐るのか?』

正解は、床材の無垢です。
これは、床材の無垢が腐ってしまうほどの住宅の外皮性能の低さを示しています。

なぜ木材が腐るのかを示した手順が次のようになります。

 

空気を暖める

空気の体積が膨張する

冷たい空気と接触しやすくなる

暖かい空気の温度が下がり、含まれていた水蒸気が水分として現れる

木材に付着した水分が乾きにくくなる

腐る

つまり、この現象が住宅の壁内部で起きていることになります。対策として室内の暖気と外気の冷気が接触する(夏季は逆になる)場所を作らないことが重要であると感じました。

しかしながら、北海道の住宅では春になると壁から水が流れてくる例もあります。冬の凍った結露水が春になると溶け出すためです。このような現象が起きてしまう構造を変えなければいけません。

そのためには、まず構造用合板などのボードを気密層として利用(ボード気密)することで、暖気と冷気が接触し壁内部に水分が発生することを防ぐことができます。また、断熱材の位置を従来の天井+床ではなく、屋根+基礎に変えることで外皮の表面積が増え、室内の熱損失を減らすことができます。

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このように、『高気密』と『高断熱』を両立させることができれば、住宅の寿命は長くなり、住宅にかかるコストを減らすことにつながるのです。

世界各国がエネルギーを出さない住宅を標準化しつつある中で、日本もエネルギーを出さず、かつ低コストな住宅に価値を見出す必要があると感じました。


 

次回、第3回目の研修は「部材の仕様・コスト」について学びます。